検査一覧
当クリニックでは、患者さんの健康状態を正確に把握し、より適切な診断と治療を提供するため、多岐にわたる検査項目をご用意しています。院内で実施可能な検査に加え、専門的な外注検査も利用し、迅速かつ信頼性の高い結果をお届けします。以下に、当クリニックで実施可能な各検査項目の内容とその目的、得られる結果の意義について詳しくご紹介します。
血液検査(血算、生化学、凝固、免疫、感染症など)
内容
血液検査は、全身の健康状態を把握するための基本的な検査です。当クリニックでは、血算(赤血球、ヘモグロビン(血色素)、白血球、血小板の数や形態など)、生化学(肝機能、腎機能、電解質、血糖、脂質など)、凝固(出血傾向や血栓リスク、抗凝固薬使用中の評価など)、免疫(炎症反応、自己抗体の有無など)、感染症(肝炎ウイルスマーカーの有無、各種培養検査など)といった多岐にわたる項目を外注で実施しています。これにより、様々な疾患の早期発見や健康状態の把握が可能となります。
実施背景
血液検査は、多くの症状や病気の原因を明らかにするだけでなく、症状が現れる前に潜在的な健康リスクを発見する重要な検査手法です。特に、生活習慣病や感染症などの早期診断と治療において重要であり、適切な治療を行うための基礎データとして広く利用されています。また、治療の効果判定や薬剤の血中濃度測定など、現在の治療内容が適切に実施できているかを判断する根拠にもなります。
得られる結果と治療への応用
血液検査の結果に基づき、栄養状態や免疫力の確認、内臓機能の評価が行われ、異常が見つかった場合には詳細な検査や治療方針の選択につなげます。検査結果は通常1~3日後に判明し、早期治療に役立てています。
尿検査(定性、沈査)
内容
尿検査は、尿中の成分を確認することで、腎臓や泌尿器系の異常、代謝性疾患に関する異常を検出する検査です。当クリニックでは、尿定性検査の一部を院内で実施し、即日結果をお伝えすることが可能です。尿沈査やその他の特殊検査は外注として行い、尿中の細胞や結晶などを観察し、感染症や結石のリスクを評価します。また、細菌培養検査も外注で行い、感染が疑われる場合には細菌の種類や抗生物質などの薬剤感受性を調べます。
実施背景
尿検査は、特に腎臓病や泌尿器系の疾患の早期発見に役立ちます。体調不良の原因がわかりにくい場合にも、尿検査で得られる情報は重要です。当クリニックの院長である大高は、腎臓内科領域を臓器別の専門としており、慢性腎臓病や腎炎のフォローアップのための尿検査を重視しております。また、細菌感染が疑われるケースでは、迅速な治療方針の決定に役立ちます。
得られる結果と治療への応用
尿定性検査で確認される糖や蛋白質、潜血などの異常に基づき、さらなる検査が必要か判断します。尿沈査検査や培養検査の結果により、感染症の治療や腎疾患の進行を防ぐための治療を行います。外注尿検査は通常1~3日、細菌培養検査は1~2週間程度で結果が判明します。
感染症抗原検査(インフルエンザ、新型コロナウイルスなど)
内容
感染症抗原検査は、インフルエンザウイルスや新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)など、急性呼吸器感染症の原因となる病原体の有無を迅速に判定するための検査です。当クリニックでは、症状がある方に対して院内での抗原検査が可能であり、即日結果をお知らせしております。
実施背景
発熱や呼吸器症状がある場合、感染症の有無を迅速に確認することが必要です。特に、インフルエンザや新型コロナウイルスは感染力が強く、早期発見と適切な隔離・治療が感染拡大防止に欠かせません。
得られる結果と治療への応用
症状や病歴に加え、抗原検査の結果をもとに迅速に治療方針を決定します。陽性の場合は、必要に応じて抗ウイルス薬の投与を行い、症状緩和とともに適切な感染管理を図ります。陰性の場合でも、症状や臨床状況に応じた経過観察や投薬治療を考慮します。
超音波検査
内容
超音波検査は、体内の臓器や組織の状態をリアルタイムで観察するための画像診断です。レントゲンやCT検査などと異なり、放射線を使用しないため人体に無害です。当クリニックでは、腹部臓器(肝臓、胆嚢、胆管、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱など)、および甲状腺の単純超音波検査を行っており、即日で結果をご説明しております。
実施背景
超音波検査は、痛みや放射線被ばくの心配がなく、患者様に負担が少ない検査となります。特に、肝臓や腎臓、甲状腺などの実質臓器の異常を検出するのに有用で、腫瘍の有無や臓器の形態的異常を早期に発見する手段として広く利用されています。
得られる結果と治療への応用
検査結果に基づき、腫瘍の有無や大きさ、臓器の形態的異常を確認し、早期の治療やさらなる精密検査が必要かを判断します。即日結果をお知らせするため、治療計画が早期に立てられます。
心電図検査
内容
心電図検査は、心臓の電気的活動を記録し、心拍リズムや心筋の異常を評価する検査です。心筋梗塞や不整脈、心不全の診断に役立ちます。当クリニックでは、院内検査として標準12誘導心電図を実施し、結果も即日お伝えいたします。
実施背景
不安定狭心症や心房細動などの心臓疾患は、突然症状が出ることも多く、放置すると命に関わる危険な状態に陥る可能性があります。場合によっては無症状で発症していることもあり、早期発見のためにも心電図検査が有用です。
得られる結果と治療への応用
検査結果に応じて、不整脈の診断や狭心症、心筋梗塞の疑いがある場合には、すぐに適切な処置を講じることができます。必要に応じて、さらに専門的な検査や治療を外部の医療機関に紹介することも可能です。
レントゲン検査
内容
レントゲン検査は、胸部や腹部、手足の内部構造を確認し、骨折や心肥大、肺疾患、腸閉塞などの診断に役立つ画像診断です。当クリニックでは院内で単純撮影を行い、結果は即日お伝えしております。ただし、検診などでは前橋市医師会に所属する呼吸器専門医など複数の医師による読影が必要となり、最終結果が出るまで約1ヶ月程かかります。
実施背景
レントゲンは、身体内部の状態を短時間で確認できるため、胸部や腹部の疾患の早期発見に有効です。また、定期的な検診においては健康状態の管理に役立ち、複数医師による詳細な解析が信頼性を高めます。
レントゲンは放射線を使用した検査のため、放射線被ばくのリスクがあります。その線量はごくわずかで、通常の生活や自然環境からの年間被ばく量と比較しても非常に少ないものです。例えば、胸部単純レントゲン検査の被ばく線量は0.1 mSv(ミリシーベルト)程度で、これは1回の飛行機での移動による大気からの自然被ばくとほぼ同じです。一方、CT検査は精細な断層画像を得るために多くの角度から何度も放射線を照射するため、被ばく線量は数ミリシーベルト程度となり、単純レントゲンの10倍以上となる場合もあります。当クリニックで実施している単純レントゲン検査では、必要最低限の線量で撮影を行っており、年間に複数回の検査を行っても問題ありません。
得られる結果と治療への応用
当日判明した結果をもとに、肺炎や骨折などの緊急度の高い疾患に対して、早期に治療を開始できます。検診の場合は、精密な診断結果に基づき、予防的なケアや適切な治療を提供します。当クリニックでは、2025年1月より骨折に対する整形外科的治療には対応しておりません。ご了承ください。