総合内科では、かぜやインフルエンザのような急性の病気から、高血圧症や糖尿病といった生活習慣病、認知症などの慢性疾患まで幅広く総合的に対応しております。患者様にとって第一のかかりつけ医として健康をサポートするため、常に患者様の立場に寄り添った診療を心掛けております。健康に関するお悩みや気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。当クリニックで診療可能な総合内科の主な症状や病気についてご紹介します。

総合内科で診療する主な症状・疾患

1．かぜ・肺炎などの急性感染症

　かぜやインフルエンザは、季節の変わり目や寒暖差の激しい時期に多く見られる疾患です。発熱、喉の痛み、咳、鼻水などの症状がある場合は、早めに受診することが大切です。細菌性肺炎は日本人の主な死因の上位疾患です。発症早期から適切な治療を行うため、当クリニックでは診療ガイドライン（成人肺炎診療ガイドライン、感染症治療ガイドラインなど）に準じた治療をご提案しています。患者さんの年齢や症状、重症化リスクに応じて、内服治療や点滴治療などを実施しています。また、インフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種も行っており、流行期の前に接種していただくことで重症化リスクを軽減できます。このほか、尿路感染症（膀胱炎、腎盂腎炎など）、腸管感染症（胃腸炎、憩室炎など）、肝胆道系感染症（胆のう炎、胆管炎など）、皮膚・軟部組織感染症（蜂窩織炎など）の投薬治療に関して、可能な範囲で対応しています。

2．胃腸の不調

　胃部の痛み、吐き気、下痢、便秘などの胃腸症状も一般的な内科での診療対象です。これらの症状は、急性胃腸炎や胃潰瘍、過敏性腸症候群などの病気の可能性があります。病歴や症状を丁寧に確認し、必要な治療についてご提案しています。特に、便秘症は患者さんの生活の質にも影響する重要な健康課題と捉えています。「たかが便秘」と捉えず、便秘になる背景や生活様式について聴取し、必要な生活指導や投薬についてご提案します。また、胃薬や便秘薬などは漫然と投与せず、症状の改善や緩和が得られた際には減量や一時中止もご提案します。

3．高血圧症・糖尿病・高コレステロール血症などの生活習慣病

　生活習慣病は、長期にわたる不適切な生活習慣が原因で発症することが多い病気です。高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症などは、自覚症状がないか乏しい状態でも時間とともに進行し、放置すると心筋梗塞や脳卒中などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。当クリニックでは、定期的な診察や血液検査を通じて、これらの病気を早期に発見し、適切な治療や生活指導を行っております。

4．花粉症・アレルギー疾患

　春や秋に多く見られる花粉症や、ハウスダストなどによるアレルギー症状にも対応しています。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状に対し、内服薬や点眼薬、点鼻薬などを使用した治療を行い、症状を緩和します。アレルギー疾患は季節性だけでなく、通年性や原因の特定しにくいのものもあるため、症状が長引く場合は早めの受診をおすすめします。

5．頭痛・めまい・疲労感

　慢性的な頭痛やめまい、疲労感などの症状は、ストレスや過労、睡眠不足が原因であることが多いですが、場合によっては脳や神経系の異常、ホルモン分泌障害が原因となっていることもあります。当クリニックでは、症状に応じた丁寧な問診と一般検査を行い、希望に応じた治療をご提案するとともに、必要に応じて専門医療機関への紹介も行っています。

6．呼吸器系の症状

　せきや息切れ、喘鳴（ぜんめい）などの呼吸器系の症状に関しても一般的な診療を行っております。特に喘息や慢性閉塞性肺疾患（COPD）などの慢性呼吸器疾患は、適切な治療を行うことで症状の悪化を防ぎ、長期的なコントロールが可能となります。他院で既に診断を受けた患者さんの処方管理もお引き受けしています。お気軽にご相談ください。

7．心臓・循環器系の症状

　胸痛や動悸、息切れなどの心臓や循環器系の症状に対しては、早急な対応が必要です。これらの症状は、狭心症や心不全などの重大な疾患のサインである可能性があるため、早めに受診し適切な検査と治療を受けることが重要です。場合によっては受診直後に専門医療機関へ紹介となることもあります。症状を長引かせない、合併症による命の危険から身を守るため、少しでもご不安があれば当クリニックを受診してください。

8．免疫疾患・膠原病（こうげんびょう）

　他院にて関節リウマチ、血管炎、リウマチ性多発筋痛症などの診断を受けられている場合、当院では投薬管理の継続ならびに病勢評価のための一般検査をお引き受けすることができます。専門医療機関への通院頻度を減らしたい、普段から些細なことで相談できるかかりつけ医を作っておきたいとお考えの場合にも、お気軽に当クリニックへご相談ください。

9．脳梗塞後遺症・認知症などの神経・精神疾患

　脳梗塞や脳出血後の長期的管理は、再発防止とともに安定した日常生活を送るうえでとても大切です。当クリニックでは、血圧や脂質管理とともに禁煙指導、食事指導などにも取り組んでおります。また、認知症や軽度認知機能障害における投薬を中心とした長期管理にも対応しております。加齢とともに認知機能の障害は避けられないのが実情ですが、安全に日常生活を送るための様々な支援、特に医療のみならず介護・福祉の両面からサポートしていきます。

検査と治療の流れ

　当クリニックでは、患者さんの症状や健康状態に合わせた診療を行うため、必要に応じて様々な検査を行っています。血液検査、尿検査、心電図、レントゲン、超音波検査など、診療所としては標準的な検査機材を備えており、診断に基づいた治療をスムーズに提供できる体制を整えています。詳しくは検査一覧のページをご覧ください。

　治療については、薬物療法の開始に先立ち、生活習慣の改善のため指導を行います。特に、高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病については、生活習慣に関する総合的な管理が重要とされています。当クリニックでは、患者さんと相談のうえで個別に治療計画を立て、その計画に基づいて食事、運動、家庭での体重や血圧の測定、飲酒、喫煙、服薬などの各種課題に対する総合的な治療管理を行っております。例えば、食事や運動に関するアドバイスを通じて、患者さんご自身が日常生活の中で健康管理に取り組めるようサポートいたします。また、生活習慣病に対する総合的な治療管理は、当クリニックの主治医、看護師が中心となり、地域の歯科医師、薬剤師、看護職員、管理栄養士などの多職種と連携して実施する方針としています。